創業の理由

はじめに

初めまして、渡辺玉緒(現:取締役)と申します。創業当時、代表取締役として会社がスタートしました。サラリーマンの夫を持つ平凡な主婦をしておりました。小学校に入ったばかりの長女と小学校三年生の長男を見ていて"スポーツって大切なんだな~"とつくづく実感したのが、この会社を始める要因でありました。

第1章

親と言うのは勝手なもので、赤ちゃんの頃は何も出来なくても小さいだけで「可愛いわ~」と満足していたのに、子供が大きくなってくると何かにつけ欲が出てくるものではないでしょうか。
他の子と比べてしまって、うちの子は他の子より勉強が苦手、走るのがちょっと・・・もっと活発になってくれたら良いのに・・・などと思ってしまいます。
かく言う私も、長男が一年生になった頃にこれらの問題にぶつかりました。体の大きい長男は取り立てて何が出来ないということより、引っ込み思案でお友達や周りの人に自分の意見がなかなか言えない。
かけっこや水泳など、競争に負けても特に悔しいとも思わない。授業中や朝礼で、じっとして先生のお話を聞かなければいけないのにそわそわキョロキョロしていて落ち着かない。
こんな感じでこの子は大丈夫かしら?と不安だったのです。

第2章

何か一つ、自信を持てるものを作ってあげたい。そうしたら変わるんじゃないかしら。
と考えた私は主人の大学の後輩である日本体育大学のお姉さんにマンツーマンの指導をお願いしました。
夏前だったのでまずは水泳から初めてもらいました。
日本体育大学を卒業した主人と学生時代にバスケットボールをやっていた私は、スポーツを通じて得ることが出来た素晴らしい大切なものを、子ども達に体験させたいと常々思っていたので今思えば良い機会だったのだと思います。

第3章

そして、その夏、マンツーマン指導の成果で、長男は学校のプールで飛び級を繰り返し、クラスの中でも泳ぎの得意な子になりました。
すると自分に自信がついたせいか、今まではついていくだけだったお友達との遊びでも「次はこれをしようよ」とか「それは嫌だ!」とはっきりと自己主張出来るようになり、授業参観に行くと、活発に手を挙げて発言したりクラスの係り決めなども進んで立候補するようになりました。
そして、物事に対する集中力も身に付いてきたのです。
日々の生活の中で「今はこれを一生懸命やる時」というけじめをつけて取り組むようになりました。
先生のお話の時はじっとして聞く、勉強の時間は勉強に、音楽の時間は音楽に、図工の時間は作品のことだけを考えて集中する。
出来なくても出来るまで、分かるまで頑張る。そして遊ぶ時は思い切り遊ぶ。
少しずつですが、それらのことが出来るようになっていき、落ち着くゆとりも出てきました。

第4章

このような変化を遂げながら成長した長男は、体育は勿論ですが、勉強の成績も上がり今では、学校、サッカー、塾と忙しいながらも楽しい毎日を送っています。
勿論まだまだ親としてはため息が出てしまうようなこともたくさんあるけれど、初めての子で抱えたしつけや教育の不安はだんだん減ってきて「どうにかなるわ~」と楽観できる能天気ママに変わってきました。
以上のことから私は今の子どもたちに必要なことを学びました。集中力、忍耐力、負けて悔しいと感じ次につなげるパワー、協調性、積極性、思いやりなど、人として生活の土台になる大切なものを学ぶ為には、スポーツが役に立つということを実感したのです。
昔は友達との遊びの中で学べたものが、今は遊びもゲームに変わり放課後も塾やお稽古に時間をとられてしまいます。
子ども達がこれから遭遇していく様々な試練―友達づきあい、成績争い、受験、社会生活など、生きて行く上で避けて通れない問題を力強く乗り切っていって欲しいと思います。
「体育指導のスタートライン(体育の家庭教師)」スポーツ・マンツーマン・コーチのWIN AGENT」は、そんな子ども達の育成を目指して興した会社です。
お兄さんやお姉さんと心を通わせながら、楽しくスポーツをしてみてください。